肺癌の体験談

肺癌の体験談

咳き込むこと
5年生存率
タールは発がん性がすごく高い
大きな病院でX線検査をした所
肺癌も種類は様々
生きたいという意識
肺がんと酸素ボンベ

国分寺鈴木医院
体験談
肺がん(肺癌)の闘病記ブログ集
性別・年齢などをわかりやすく表記

肺癌の体験談

lung cancer

咳き込むこと

タバコを吸う人はだいたい喉を痛めているので咳き込むことも多いのですが、ヘビースモーカーの義父があまりに咳き込んでいるのでさすがにおかしいと思い受診を勧めました。
受診するとすぐに大きな病院に紹介状を書かれ様々な検査をすることになりました。

私も付き添いで行ったところ、胸部X線検査とCT検査をして胸に影が映っていないかを入念に調べられました。
またリンパ節の腫れがないかどうか胸水が溜まってないかなどの検査もして肺がんの疑いがあるという診断を受けました。
日を改めて気管支鏡検査、胸腔鏡検査を行ってガンが確定してすぐに入院・手術の手続きをしなくてはいけませんでした。

義父は会社を経営しているのですぐに入院することを嫌がりましたが、今無理をすることがどんなに大変かということを家族会議で話し合って説得しました。
仕事を一生懸命している男性はとかく健康管理を後回しにしがちですが、それは本当に怖いことなので家族が協力して全員で取り組んでいかなければいけないと思います。

5年生存率

父が肺がんの診断をされた時には家族が呆然としてしまってなかなかピンときませんでしたが、そのような中でどんどん治療内容や手術の日取りなどを決めていかなければいけません。
担当の先生の話の中で5年生存率という言葉がくり返し出てきました。

この5年生存率というのががん治療ではとても大事なポイントのようで、「5年間生きることを目標にしなければいけないのか」と苦しい気持ちになりました。
けれど現在はこの指標のデータを取った数年前よりもずっと生存率が上がっていますよ、と勇気づけられました。

父は放射線治療を選んで放射線でがんの増殖を抑える治療を受けることになりました。
根治すれば元通り会社に通勤も出来るとのことで希望を持って治療に取り組むことができました。
担当医の先生は悩みがあれば父本人の話も、私たち家族の話も根気よく聞いて答えてくれたりアドバイスをくれるとても素晴らしい先生でした。
担当医の先生の励ましによって肺がんを乗り越えることができたと思っています。

タールは発がん性がすごく高い

胃がんや子宮がんが減少しているのに肺癌にかかる日本人は増えているのだそうです。
特に喫煙者は注意が必要でタバコに含まれているタールは発がん性がすごく高いことで有名なのです。

叔父はタバコを手放せない人で会うたびに禁煙したら?と言っていたのですがやはり肺がんにっかってしまいました。
叔父の肺がんは肺の入口に近い太い気管支に発生する肺門型と呼ばれるものでした。
空咳が出たり、なんとなく痰がからんだような咳をする回数が増えてきたので、風邪かと思って薬を服用していたそうです。これは風邪ではなく肺がんの初期症状だったのです。

咳をした時に出た痰に血が混じっているのを見て病院で検診を受けました。
手術は肺摘除術と呼ばれるガンができた方の肺の一部を摘出するものでした。
全部摘出したので手術は長い時間がかかる大掛かりなものでしたが、がん細胞が無事に取り除かれてほっとしました。
そしてなんと手術後10日くらいから歩けるまでに回復したのです。

叔父はもう絶対にタバコは吸わないといっています。

大きな病院でX線検査をした所

母は咳がだんだんひどくなって夜など咳き込んで眠れない時がありました。
マイコプラズマとか何か細菌に感染したのかな・・と不安に思い医者を受診して抗生物質などをもらいましたがなかなかよくなりません。肺炎になっているといけないということでもっと大きな病院でX線検査をしたところ肺に陰影が出ていると言われました。
そして急遽、気管支鏡検査気管支造影検査、喀痰検査、血液検査などめまぐるしくいくつもの検査を受けることになってしまいました。

結果は肺がんでした。
肺野型と言われる肺の抹消の細い気管支に発生するもので、進行すると胸が痛くなったり苦しくなってしまうこともあるそうです。

最悪の結果に本当に落ち込みましたが、担当医の先生がガンのある肺葉を切除する手術と放射線照射治療を勧めてくれました。
肺がんの治療の技術は進歩しているから80歳以上の患者さんでも安心して手術を受けることができますよ、と言って下さりとても勇気づけられました。
60代の母の手術は無事成功して今ではパートも再開できるほどに回復しました。

肺癌も種類は様々

肺癌とひとくちに言っても小細胞癌もあれば腺癌、扁平上皮癌など種類は様々です。喫煙者が非喫煙者より肺癌になるリスクが高いのは事実ですが、それも小細胞癌など肺癌のごく一部で、他の種類の肺癌は原因は分かっていません。

私の祖母は肺癌の腺がんという病気で亡くなりました。腺がんとは肺癌の中でも特に性質の悪いがんで、転移しやすく進行も早い、それでいて自覚症状がないので発見しにくいのです。おまけにレントゲンやCTでも見つけにくいので、発見された時には手遅れ、ということも少なくありません。

祖母はヘビースモーカーで、毎日3箱は吸っていました。肺癌と宣告されたとき、タバコをやめなかったことをずいぶん後悔していましたが、腺がんは喫煙との因果関係が不明ですので今となっては好きなタバコを好きなだけ吸っていて良かったのではないかと思います。

肺癌の中には進行の遅い癌もありますし、進行を遅らせる薬も開発されていますので、諦めずに闘病を続けていただきたいと思います。

生きたいという意識

肺癌と告げられると目の前が真っ暗になってしまう人も多いことでしょう。
どうしても癌は死に直結している病気だというイメージが強いですし、他人のことなら冷静に受け止められても、自分自身や家族のこととなるとつい取り乱してしまうものです。
しかし癌も必ず死に至る病気ではありませんので、本人や家族の、病気を克服するぞという強い意識が何より重要です。
私の姻戚関係にあたる義理の兄は肺癌と告げられたことがあります。私の姉の夫にあたる人です。
血のつながりはありませんが、姉が未亡人になるなんてあまりにも気の毒で、とても他人事とは思えませんでした。
夫が肺癌だと告げられてから、姉は毎日泣いて暮らしていました。
子供は既に成人しているとはいえ、夫のいない老後は寂しくて一緒に逝きたいなどとも申しておりました。その様子を見て、がん患者である義兄が姉を慰めていたくらいです。
きっと治るから、一人にはしないから、と言って、本当に完治したかのように見えます。手術から5年、転移も再発もありません。生きたいという意識が一番がんには強いのかもしれません。

肺がんと酸素ボンベ

よく駅や街中で鼻にチューブをいれ、小型のキャリーを引きながら歩いている人を見かけて、
若い頃はあれはなんだろうと思っていたのですが、父が肺がんになってあの意味が分かりました。
肺がん患者は息が十分に吸えず酸素不足で苦しくなってしまうのです。
そのため酸素吸入が欠かせません。
特に歩いている時には運動しているのでたくさんの酸素が必要です。
そこでキャリアに酸素ボンベを積んで歩いているのです。
肺癌は咳も出ますし痰が絡んでとても苦しい思いをします。
激しい咳のために夜中に何度も起きてしまって寝不足になってしまうこともあります。
本人も家族も辛い時期があります。
でも肺がん患者が前向きで生きようとする気持ちがあれば救われるものです。
がんを宣告されたり手術後の抗癌剤治療や放射線治療が苦しいと毎日の生活もままならずに引きこもってしまいがちですが、
ああして酸素ボンベを使いながら外に出ている人を見ると「病気に負けずにがんばってください」と応援したくなります。